問題27                 


次は、警備業法第15条の警備業務実施の基本原則について述べたものであるが、適切なものはどれか。

@ 警備業務は、他人の生命、身体、財産等を守ることを業務とするものであることから、交通誘導警備業務を実施する際は、道路交通法に基づき、特別の権限を与えられている。

A 警備業は、営利を目的として行うものであり、公共の安全と秩序の維持に当たる警察業務と本質的に異なるので、警備業務の実施に当たっては、施設管理権にこだわる必要はない。

B 警備業務実施中、万引きの犯人を現行犯逮捕した場合は、当然の事実行為として余罪を追及し、窃取した事実を確認したうえで、警察官に引き渡す。

C 警備員が道路工事現場の安全と交通渋滞緩和と交通誘導業務の効率を上げるため、片側の車線の通行車両を長時間にわたり通行規制した。

D 通常、制服を着用し、護身用具を携帯して業務に従事する警備員は、他人の生命、身体、財産等を守ることを主たる業務としていることから警察業務と類似する面もあるが、警備業法に基づき、特別に権限を与えられているものではない。



























解答と解説

正解はD

@ABCは、適切でない。
@の「当然に道路交通法に基づき、特別の権限を付与されている。」は、誤り。A警備業者及び警備員が行う警備業務は、公共の安全と秩序の維持に当たる警察業務と本質を異にし、何ら権限を与えられているものではないので、その業務の実施に当たっては、あくまでも、私人の管理権等の範囲内で行われるべきものである。Bは、何ら権限を与えられているものではない警備員が、万引き犯人であっても所持品検査や取調べをすることはできないので、誤り。Cは、何ら権限を与えられているものではない警備員が、交通誘導警備業務を行うに際し、道路使用上の許可を受けずに通行の規制をする権限は当然にない。












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