問題32                 


次は、警備業務実施の基本原則についての記述であるが、適切なものはどれか。

@ スーパーマーケット等で挙動不審な買い物客に対して、疑うべき明白な理由がなくとも、携帯品の提出を求め窃取したものでないことの証明を求める行為は、自己の財産を守るべき当然の行為であり、施設管理権の正当な行使の範囲内である。

A 警備業法第15条の前段は、警備業務の実施に当たっては、あくまでも私人の施設管理権の範囲内で行われるべきものであることを、注意的に定めたものである。

B 依頼者の店頭に違法駐車をした者に対し、長時間にわたり説教をして又は始末書の提出を求める行為は、相手の行為が違法な行為であるため、当然に適正な行為である。

C 正当な理由に基づいて現行犯逮捕した者に対し、所持品の検査及び必要最小限度の身元等について取り調べる行為は、人権に十分な配慮があれば、ある程度は行うことができる。

D 施設警備業務に従事中、施設周辺に不審者がいた場合は、施設管理権を行使し、納得がいくまで質問をしても許される。




























解答と解説

正解はA

@BCDは、適切ではない。
Aは、適切である。警備業法第15条は、警備員が警備業務を行うに当たっての遵守すべき基本原則を規定しており、前段は、「特別に権限を与えられているものではない。」と注意的に定めており、@BCDの行為は、いずれも行き過ぎの行為であるので、適切ではない。












inserted by FC2 system