問題67                 


次は、基本的人権に関する記述であるが、正しいものはどれか。

@ 基本的人権は、国民に与えられた侵すことのできない永久の権利であり、在日外国人についても日本国民と同様にすべて保障される。

A 公共の福祉による権利はすべてに平等であり、それぞれの自由及び権利は性格によって異なることはない。

B 法人は自然人と異なり、法律によって人格が認められているから基本的人権を享有し得る主体とはなり得ない。

C 基本的人権は、個人に与えられた永久不可侵の権利であるが、国民は常に公共の福祉のためにこの権利を利用する責任を負っている。

D 基本的人権は、憲法の規定をもって初めて認められる権利であり、それは、現在の国民だけではなく将来の国民にも認められ、かつ、奪われることのない権利である。




























解答と解説

正解はC

@ABDは、誤り。
Cの憲法第12条は、権利自体が義務制を有していることを示している。その義務制とは、不断の努力によって自由及び権利を保持する義務と公共の福祉のために利用する責任がある。よって、正しい。@の外国人に関しては、人権の普遍性をうたった憲法の趣旨からも原則として、基本的人権が保障されると考えられるが、権利の性格上、参政権や生存権等に関しては、一定の制限が加えられている。Aの公共の福祉による制限は、それぞれの自由及び権利の性格によって異なると考えられている。Bは、法人の人権に関しても、財産権や営業の自由等、当然に認められる人権がある。Dの基本的人権は、人間が生まれながらに持っていると考えられる権利、人間が人間として生活していくうえにおいて、当然に認められるべき基本的権利のことをいうので、@ABDは、誤り。












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