問題69                 


次は、憲法第35条の「不法の住居侵入、捜索及び押収を受けない自由」について述べたものであるが、正しいものはどれか。

@ 憲法は令状主義の例外として、正当な令状によらない場合でも、必要によっては侵入、捜索及び押収をすることができる私人の権利を規定している。

A 「令状主義」とは、裁判官の発する令状によらなければ、「住居侵入、捜索及び押収を受けない」とし、住居が恣意的に侵害されることを防ごうとするものである。

B 警備員が現行犯人を逮捕する場合で、犯人が他人の住居に逃げ込んだときは、許可なく住居に侵入し、必要な捜索及び押収することができる。

C 警備員は、原則として、安易に人の住居に侵入したり捜索したりすることはできないが、必要によって書類や所持品の提出を求めて押収する権利は、認められている。

D 警備員は、現行犯人を逮捕した場合は、逮捕の現場に限り、差押さえを行うことができる。




























解答と解説

正解はA

@BCDは、誤り。
@の捜査機関以外の者は、現行犯逮捕の場合でも逮捕現場の捜索、押収は認められていない。Bは、警察官ではないので、誤り。Cの書類や所持品の提出を求めて押収する権利は、認められていない。Dは、逮捕現場においても差押さえを行うことができないので、@BCDは、誤り。












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