問題74                 


次は、共犯に関する記述であるが、誤りはどれか。

@ 「共同正犯」とは、2人以上が共同して犯罪を実行した場合である。

A 共同正犯の成立要件には、共同実行の意思と共同実行の事実が必要である。

B 教陖の方法は、口頭によるとその他の方法によるとを問わない。教陖犯には、正犯の刑を科する。

C 既に犯罪の実行を決意している者の決意を一層強める行為も教陖に当たる。教陖犯が成立するためには、被教陖者が犯罪を実行することを要する。

D 他人の犯行を抑止するべき義務のある者が、これを制止せず、犯罪の実行を黙認した場合は、不作為による従犯の成立を認めた判例がある。
















































































解答と解説

正解はC

@ABDは、正しい。
Cの犯罪の実行を決意している者に対して決意を一層高める行為は、教陖に当たらず、幇助犯(刑法第62条「正犯を幇助した者は、従犯とする」)であり、誤り。












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