問題96                 


次は、強盗罪について述べたものであるが、誤りはどれか。

@ 刑法第236条(強盗)第1項の罪の客体は、他人の占有する他人の財物である。したがって、自己の財物で他人が占有し、又は公務所の命令により他人が看守しているものは、本罪の客体とならない。

A 窃盗罪と強盗罪の相違点は、強盗は暴行、脅迫を手段としていることと、目的が財物に限らず財産上の利益を含んでいる点である。

B 本罪の暴行、脅迫は、相手方の反抗を抑圧するのに足りる程度のものでなくてはならない。その程度に至らない場合は、恐喝罪となる。

C 「強取」とは、暴行又は脅迫により、相手方の反抗を抑圧して財物を自己又は第三者の占有に移すことをいう。

D 上記Cの「占有に移す」行為は、相手方の交付によると奪取によるとを問わない。犯行を抑圧された被害者が気付かない間に奪取した場合も強取に当たる。


























解答と解説

正解は@

ABCDは、正しい。
@の自己の財物で他人が占有し、又は公務所の命令により他人が看守しているものであるときは、他人の財物とみなされ、本罪の客体となるので、誤り。












inserted by FC2 system