問題97                 


次は、恐喝罪についての記述であるが、誤りはどれか。

@ 恐喝罪も詐欺罪と同様に処分に向けられたものでなければならず、相手方から任意に財物の交付を受けることを要件としている。

A 恐喝罪の害悪の告知は、抵抗を抑圧する程度に至らない場合であり、もし、抵抗を抑圧するような強いものであれば、強盗罪が成立する。

B 恐喝罪の財物も有体物のみならず、電気、動力などの物理的に管理可能なものも含まれる。

C 天変地異、その他個人の運命上の災厄を告知する人相見や占者の警告も「自分の影響力で災厄を降りかからせる」などと告げると、害悪の告知になる。

D 恐喝の罪が成立すれば、個別に脅迫罪、暴行罪が成立する。




























解答と解説

正解はD

@ABCは、正しい。
Dの恐喝罪が成立したならば、脅迫罪、暴行罪は恐喝罪に吸収され、個別に脅迫罪、暴行罪が成立することはないので、誤り。












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